大学卒業後、すぐに中学校教員に。担任の教員との連携がうまくできず、保護者のクレームに困った。

【性別】女性
【年齢】(仕事が大変だった当時)
23歳
【当時の職業】
中学校数学
【当時の住まい】
実家の一軒家に親と同居していた。
【その仕事はまだ続けてる?もう辞めた?】
今は退職し主婦

【就職のきっかけと経緯】
大学生まで部活動をしており、小さい頃から部活動の指導がしたかったので、大学で教員免許を取得し、講師として勤務していた。
【環境と仕事内容】
中学校に勤務していた。
中学2年生の数学と中学1年生の英語の講師。
2年生2クラスの副担任。
規模は3学年とも6クラスで、職員の数は約35人。
陸上部の顧問で、休日は練習や大会でほとんど出勤していた。
特別手当があり、土日の勤務には手当が出ていた。
子どもたちは複雑な家庭環境の子も多く、勉強に集中できていない子も多かったように感じる。
【大変だった時期】
大学を卒業して講師として働き出して1年目で、最初から大変だった。

【大変だったこと】
生徒が少し荒れており、勉強をする姿勢になっている子が少なく、授業をするのが大変だった。
授業中の私語を注意すると反抗的な態度を取られるなど。
反対に職員同士の人間関係はよく、授業の相談に乗ってもらったり、授業中に見回りをしてもらったりと、先輩の職員の方達にたくさん助けて頂いた。
副担任だったので、授業のコマ数が多く、また部活動の指導をしていたので、授業の準備などは部活指導が終わってからになっていたので、労働時間が長かった。
また、授業の準備が平日で間に合わなければ、土日の部活動の後に学校で準備をしたりしていた。
陸上のシーズンになると土日がどちらも大会になったり、何週か続くこともあるので、休日の休みも少なかった。
【大変だった期間】
1年でその学校での勤務は終わったので、1年で終わった。

【当時の心境】
勉強をしたくない子に授業をするのが苦痛だった。
どのようにして集中させればいいのかわからなかった。
1年で辞めようとずっと思っていた。
それでも楽しかったことは、同じ職場で仲良くなった同年代の職員と食事に行き、愚痴を言い合ったこと。
【職場が大変だった原因】
大変だったのは生徒の環境もあるが、中学生という難しい年頃のせいもあったと思う。
また、1年目で自分の力不足も大いにあったのではないかと思う。

【仕事で良かったこと】
中学生という思春期の難しい時期ではあったが、授業以外の時間に一人一人と話をするのは楽しく、仲良くなれることは嬉しかった。
卒業後、その子たちが、高校生になってから出会った時も、変わらず話しかけてくれたりして、当時は大変だったが、その後、自分が高校で勤務していた時の生徒たちより親しくなれていたのだと感じた。

【特にひどかった最悪の出来事】
大変だったことは、部活動の生徒が生徒同士でケンカをし、怪我をしたので、相手を怪我させるのは良くない、それで自分も怪我をしてしまっていたので、自分の部活にも影響してしまう、と注意をしたところ、保護者から自分の子どもは悪くないのになぜ先生に注意されるのかとクレームが来たこと。
その生徒の担任もその子は悪くないと保護者に話していたようで、関係のない先生は口出しをするな、というようなことを言われてしまった。
自分としては、相手に怪我をさせているのだから、その子が悪いのは当然のことと考えていたのに、担任が同じ考えではなかったので、自分の考え方が間違っていたのかと、不信になってしまった。
担任ではないが、部活動の顧問として口出しせずにはいられなかったが、どうすれば良かったのか、とても悩んだ。

【相談した人・助けてくれた人】
その当時は、自分が間違ったことをしてしまったのだと思い、誰にも相談できなかったが、何ヶ月か後に生徒指導の先生から、あの担任の言葉はおかしかったよな、と言ってもらえたことが救いになった。
その言葉で心が軽くなり、誰かに話せるようになった。
【改善のための行動】
そのことは1度だけだったので、改善のために特に頑張ったということはないが、担任の考えをきちんと聞き、日頃から密に報告・連絡するように心がけた。
生徒指導の先生や、同年代の職員は味方になってくれていたと思う。

【現在の状況と心境の変化】
その学校での勤務の後はやめて留学したりして、その後高校で勤務したり、非常勤で働いていたりしたので、大変ではなくなった。
それぞれの学校で大変なことはあったが…。
結婚を機に退職し、今は子育ての合間に家庭教師をしており、生徒指導をすることなく、勉強だけを教えられるので、気持ちはすごく楽になった。
勉強する姿勢になっている子に教えるのが楽しい。
【学んだこと】
生徒指導の大変さを学んだ。
また、他の職員と協力し合い、しっかり連絡をとって指導に当たることが大切だと感じた。

【当時の自分へのアドバイス】
教員として働く年数が増えればわかることも増えてくるし、自分の経験が増えればどのように対応していけばいいかもだんだんとわかってくると思う。
大切なことは、他の先生方としっかり連携し、わからないことや助けてもらいたいことは1人で解決しようとせず、しっかりと相談すること。
先輩の先生たちも経験してきたことなので教えてくれる。
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